2009年4月28日火曜日

リバークラウド


「リバークラウド号」というヨーロッパの河川を航行する客船は「川のオリエントエキスプレス号」と呼ばれ(下記原文)、今年は日本でもJTBのパンフレットに大きく宣伝されていて日本での認知度も少しずつ上がってきました。
Es gibt viele Flussschiffe, aber nur zwei Flussyachten:
Die RIVER CLOUD und RIVER CLOUD II.
Der legendäre Orient Express stand Pate für die RIVER CLOUD.

年一度、ヴァイオリニストの天満敦子さんとともに、この船でヨーロッパの川をクルーズする旅を企画してきました。
今年で9年目のツアーはオランダとベルギーの運河を廻る航路を選びました。今回はチューリップが満開の時期、7泊8日のクルーズで、今日5日目を迎えました。
Von Amsterdam / Niederlande
nach Amsterdam / Niederlande,
7 Nächte mit den Häfen:

寄港地はオランダのアムステルダムを出港し、シエダム、ベルギーのアントワープ、ゲント、そして今、ウィルエムスタッドというオランダの村に到着した。7角形の運河に囲まれた町は1584年に城塞都市としてできたとても静かな美しい村です。

デン・ハーグのマウリッツハウスでは開館前に貸し切りを行い、レンブラントやフェルメールの作品に囲まれてコンサートを行いました。
アントワープのノートルダム大聖堂では、「フランダースの犬」のネロ少年が、パトラッシュとともに死んでしまった祭壇絵レンブラントの「キリストの降架」を前にしてチェロのクリストフ・ボー氏と天満さんの演奏していただきました。
昨日のゲントの聖バーフ大聖堂にはファン・アイク兄弟の描いた名作「神秘の子羊」がおかれていますが、その聖堂の中央でも演奏をお願いしました。
連日のコンサートの様々な音色をオランダとベルギーの風景とともに旅の記憶となるとても印象深いクルーズとなりました。

リバークラウドは船長のヘラルド・リプソン船長も日本人にとても親切で、様々なお願いを快く引き受けてくれます。
歩くようなスピードで走る川の船の旅は目の前の風景が散歩をしているように楽しめます。
ゆとりのあるヨーロッパの旅に、より多くの日本の方がこの船でのクルーズを体験されることを願っています。

2009年4月23日木曜日

アムステルダム空港の新しいコンセプトホテル



4月20日からアムステルダムに来ています。
スキポール空港の近くにできたホテル「Citizen M」(モバイル シチズンというコンセプトホテル)を視察する機会がありました。空港から徒歩5分の敷地内にあるホテルで乗り継ぎに失敗したときなどは便利です。

外見は何の変哲もないホテルですが、中は非日常をデザインしたホテル。宇宙ステーションのような雰囲気です。
宿泊費は<時価>で私が訪ねた日は一泊39ユーロでした。

http://www.citizenm.com/hotel-technology-concepts.php

一度チェックインすると個人カードができて、次回からはそのカードをかざすだけでレセプションを通さずにそのまま部屋に入るシステムになっています。

共同空間はデザイン家具が様々なスペースにおかれておりとても斬新。ビジネススペースもMacが4台使い放題。個人のPCも、もちろんWIFIが完備していてしかも高速度。

部屋のスペースは広くないものの、洗面所とシャワーがカプセル方式になっていて入った瞬間に驚きがあります。
部屋の調光やBGM、カーテンや目覚まし、TVなどは全てひとつのコントローラーで設定するのですが、その遊び心のあるプログラムに思わず笑ってしまいました。
目覚ましで、<動物>を選ぶと鳥の囀りが小さく鳴りはじめ、それでも起きないと最後には象の雄たけびになる、という感じです。

出張で泊まるビジネスマンには、便利でリーズナブルなホテルだと思いました。
スタッフのサービスが素晴らしいのが何より印象的でした。

2009年4月10日金曜日

トラベルヴィションから転載 2009/04/10

IATA債務保証、APJCメンバーが変更へ-JATA、中小の意見反映しやすく
  日本旅行業協会(JATA)は、国際航空運送協会日本事務所(IATA-Japan、以下IATA)のIATA代理店制度合同評議会(APJC)に参加す る旅行会社側のメンバーを変更する方針だ。JATA事務局長の奥山隆哉氏が説明した。IATAの債務保証制度に関する議論の中で、APJCの現メンバーで は中小規模の旅行会社の意見が反映されないとの指摘を受けたもの。奥山氏によると、中小旅行会社の意見を汲み取れるメンバー構成にする考えで、今月内の変 更をめざす。

 APJCは航空会社と旅行会社それぞれ8社で構成され、旅行会社のメンバーはJATAが推挙することになっている。これま では、海外旅行委員会に所属するJATA役員の会社を条件としてBSP発券額上位の会社から選んでいたため、必然的に大手旅行会社が中心となっていた。こ れに対して、4月2日に開催したIATAによる説明会で、債務保証の導入を決めたのはAPJCである旨の説明がIATA側からあったため、参加者からは JATAとAPJC双方への批判が聞かれた。JATAではすでにグローバル・ユース・ビューローをメンバーに入れることを決めていたが、体制をさらに整え ることにした。

 なお、4月2日の説明会では、APJCの再開催の可能性も示されていた。JATAが推挙した新しいメンバーでAPJCが再度開催された場合、債務保証額の軽減措置に必要な要件の緩和など旅行会社側から要望が高い事項について何らかの進展がある可能性もある。

2009年4月3日金曜日

<転載>IATA債務保証の決定プロセスに不満集まる-APJC再開催の可能性も



トラベルヴィジョンより転載

国際航空運送協会日本事務所(IATA-Japan、以下IATA)が導入を決定した債務保証制度について、IATA側が直接説明する説明会が4月2日に 開催された。これは、日本旅行業協会(JATA)がIATA代理店であるJATA会員に対して正確な情報を入手するための場として設定したもの。報道機関 の取材は認められなかったが、参加者によると、説明会ではJATA事務局長の奥山隆哉氏が挨拶した後、IATA側から代理店契約の概要やこれまでの保証制 度の変遷などについて説明。続く質疑応答では、参加者から制度そのものへの疑問のほか、航空会社独自の保証制度との二重負担の解消や、債務保証額の軽減措 置の要件の緩和などの要望が出されたという。

 参加者の話を総合すると、説明会は広く納得を得られたものではないようだ。まず、IATA が、制度導入を決定したのは航空会社8社と旅行会社8社で構成されるIATA代理店制度合同評議会(APJC)であり、APJCが窓口である旨の説明した ことについて、「逃げの姿勢」と批判的に捉える声が複数あった。また、APJCの旅行会社のメンバーはこれまで、JATAが海外旅行委員会に所属する JATA役員の会社でBSP発券額上位の会社を選んでいたため、APJC自体やJATAに対しても「中小規模の旅行会社の声が反映されない」との不満が多 くある。「債務保証の基本的な考え方は理解できる」という参加者でも、「今回の決定は唐突で、もっとオープンな議論があってしかるべき」と語る。

  質疑応答では、「(財務体質が)健全な会社も含めてなぜ一律に導入するのか」「IATAが監視体制を強化すれば良いのでは」「旅行会社の規模によって負担 率が違う」「デフォルトのリスクに対して集める額が多すぎる」などの趣旨の質問や指摘が出された。これに対してIATA側からは「個別の案件には答えられ ない」との前提で、デフォルトを起こす会社を見抜くことの難しさや、他国と比較して日本はデフォルト件数が少ないものの額が大きいなどの説明がなされたと いう。ただし、参加者の1人は「個別と言うならば、個々の会社の資産状況をそれぞれ勘案して欲しい」と語り、IATA側の対応に疑問を示した。

  今後の可能性としては、「もう一度APJCを開催し、中小企業からの問題を提起した場合、IATAとして受け付けられるのか」との質問に対して、拒絶する ものではないとの回答があったという。中小の旅行会社の意見が反映されていないとの指摘に対して、JATAでは4月1日から「JATA副会長の会社」、つ まりグローバル・ユース・ビューローをメンバーに加えており、再度開催されればこれまでとは異なる議論が展開される可能性もある。また、先ごろには観光庁 がIATAからヒアリングを実施する意向を示しており、参加者からは観光庁の対応にも期待したい考えが聞かれた。