2008年3月28日金曜日

リージェント・セブンシーズ・クルーズ


リージェント・セブンシーズ・クルーズのセールス担当副社長のランダール・ソイ氏と、国際販売部長のブランカ・ステラ・ラナオ氏が来社した。赤坂の桜をみてから最初の訪問先としてのミーティングだった。


リージェントは5万トンクラスの小型客船を4隻運航するラグジュアリークラスのクルーズ。全客室がスイート使用で、乗客1.5人に対し1人の乗務員など、ハイクオリティのサービスを提供し、有名企業の幹部や自営業者、オペラ歌手など多数のセレブリティの顧客が多い。 


今年1月、アメリカの投資会社であるアポロ・マネジメントがカールソン・カンパニーからリージェントを買収したが、ソイ氏は「商品やデスティネーション、人事体制に変更はない」と説明。さらにアポロがカジノやホテルなどに出資しているほか、オシアナクルーズとNCLにも資本を投下していることを紹介し、「新造船を作る計画で今年末には正式に発表できる。これはカールソン傘下ではなかったこと」と、充実したクルーズの提供に向けたアポロとセブンシーズの姿勢を強調した。


アポロは現在より、さらにイールドを高めたい考えで、新造船では船の大きさは従来とあまり変わらないものの、客室を従来の350平方フィート(約32平方メートル)より広い、400から450平方フィート(約40平方メートル)程度まで広げ、より品質の高い客船を考えているという。


 ラグジュアリーシップはリージェントのほか、クリスタルクルーズ、シルバーシーの3社で、市場は20万人ほど。ソイ氏は「そのなかでリージェントは約6万5000人で、全体を牽引していくのはリージェント」と、力を込めた。 なお、リージェントの乗客に占めるインターナショナル市場の割合は、数年前の6%から14%程度と年々増加傾向にある。特に、オーストラリア、イギリス、南アフリカ、フランスの動きが強い。また、アジアも増えてきており、日本と台湾、香港、韓国が目立っているという。ただし、「日本に期待しているが、日本を含めアジアは予約が遅い。良い客室や希望の日にち、デスティネーションを抑えたいなら、1日でも早い予約を」と、促した。

2008年3月18日火曜日

AF・KLグループ、アリタリアに買収提案(転載)

(出典 トラベルビジョン)
AF・KLグループ、アリタリアに買収提案-AZ取締役会は満場一致で受諾を決議

 エールフランスKLMグループ(AF・KLグループ)は3月14日、アリタリア航空(AZ)に買収を提案、これを受け、AZは3月15日に取締役会を開催、満場一致で提案の受諾を決議した。

提案の内容は、(1)AZの全株式をAF・KLグループの870万株と交換(AF・KLグループの1株に対してAZは160株の比率)、(2)AZの発行済み全社債を総額6億800万ユーロ(約952億7840万円)で買い戻すことを含む。

また、合意に達した場合、AZの再建にむけ、合計10億ユーロ(約1567億790万円)を増資する。 AZによると、買収後もロゴなどブランドの使用は継続する予定で、イタリアの「フラッグ・キャリア」として再建をめざす。またAZは、新3ヵ年計画の採用も合意しており、これにはローマ空港をハブ空港として路線を集約することが含まれるほか、北米、南米、さらに日本を重要市場として、商品やマーケティング面での投資をおこなうものだ。

AF・KLグループは、買収と再建計画により、2009年中に黒字化をめざしており、早期に他の欧州系航空会社と同程度の営業利益率まで成長する、としている。 

今後、AF・KLグループはAZの労働組合の支持を得たいとしているほか、イタリア政府や関係規制当局の承認が必要となる。同グループでは、関係規制当局の承認は2008年6月までには得られると見込んでいる。
<出典 トラベルビジョン[掲載日:2008/03/18] >

2008年3月13日木曜日

A380型機 日本就航シンガポール航空が初便決定(転載)

(出典 トラベルビジョン)
シンガポール航空(SQ)は5月20日から、エアバスA380型機を成田/シンガポール線に投入する。


SQがA380型機を投入する路線は、シドニー線とロンドン線に続く3路線目。成田空港では同日から、第1旅客ターミナルビル第4サテライトで整備を進めている「アッパーデッキ対応搭乗橋」の運用を開始する。


初便はシンガポール・チャンギ空港を5 月20日00時40分に出発し、成田に08時30分に到着、13時00分に成田を出発してシンガポールに19時35分に帰着する予定だ。これ以降、2008年夏スケジュールのSQ637便とSQ638便で、デイリー運航する。 SQのA380型機は3クラス制で、座席数はシンガポール航空スイート12席、ビジネスクラス60席、エコノミークラス399席で、合計471席。


シンガポール航空スイートは、座席幅が約1メートルで座席とは別にベッドを装備し、就寝時にはフルサイズベッドと羽毛布団、クッションを用意している。座席幅は、ビジネスクラスで約87センチメートル、エコノミークラスでも48センチメートルとゆとりを持たせた。また、全席利用可能な機内エンターテイメントシステム「クリスワールド(KrisWorld)」は、1000以上のプログラムと、ビジネスツールとして活用可能なオフィス・アプリケーションなどを提供する。


▽SQ637便/638便運航スケジュールSQ638便 SIN 23時40分発/NRT 07時30分着(翌日)SQ637便 NRT 11時30分発/SIN 17時35分着

2008年3月8日土曜日

:「付加価値を高めるホンモノのサービス」とは-JATA経営フォーラム(転載)

日本旅行業協会(JATA)が2月26日に開催したJATA経営フォーラムの分科会F「付加価値を上げるホンモノのサービスとは?‐ホスピタリティ力・感動力が旅行業を救う‐」で、ホスピタリティを重視するサービス業の取組みから本物のサービス、また、何が付加価値か議論された。

モデレーターはANAセールス取締役東京支店副支店長の伊豆芳人氏、コメンテーターは加賀屋女将の小田真弓氏、ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー日本支社アソシエイト・セールス・ディレクターの伊崎留為子氏、東京ディズニーリゾート舞浜ビルメンテナンス代表取締役の君塚健氏、スターバックスコーヒージャパン東日本店舗営業本部南関東エリアマネージャーの巌真一宏氏。


▽加賀屋女将/小田真弓氏 創業102年を迎える加賀屋は、「絶対にNOと言わない」お客様第一主義を掲げた商売を続け、顧客と信頼関係を築いてきた。従業員教育の一環で、週に一度、クレームをまとめて発表し、月に一度クレーム大会を実施。クレームの最も多い従業員を明らかにしているという。クレーム報告だけでなく、従業員のケアが細部まで行き届いているかについて「現場や顧客の表情を見れば一目瞭然」と小川氏はいう。また、全従業員に対して「笑顔」でいることを重要視しており、ただ働くという場にするのではなく、笑顔のために休む時間を与えたり人間的な輝きを発するために「一人一芸」をめざし、各自が身に付けたいことを習ったり、勉強させるような各自の時間をとるように奨励している。従業員への配慮はこれだけに留まらず、能登地震の際、1ヶ月ほど館内修復に時間がかかるため、全従業員に休暇を与えた。ただし、給与は保障し、各自が他の旅館に宿泊して体験したり、地元住民と触れ合いながら温泉街の清掃を行うなど、厳しい状況の中でも有意義な時間を過ごしたという。小川氏はこれにより従業員との距離が縮まり、さらに協力し合い助け合う精神が強まったという。


▽ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー日本支社アソシエイト・セールス・ディレクター/伊崎留為子氏 ザ・リッツ・カールトンは業界でも有名な「クレド」がある。これは、マニュアルではなく「守るべき信条」であり、従業員は常にこの信条を掲げながら仕事に臨んでいる。内容はニーズに応えること、安全な環境をつくることなど、12項目。これは従業員からの提案を取り入れたり、日々変わるサービス内容を反映したもの。顧客が期待していないニーズにもこたえる人間的なホスピタリティがクレドカードの精神であり、顧客満足度を高める要素だ。 ザ・リッツ・カールトンでは、従業員ひとり一人にエンパワメントという1日2000ドルの決済権が与えられている。ただし、実際には「感動体験はエンパワメントを使わず、顧客に対するホスピタリティが生み出すもの」と伊崎氏はいい、社内でもそうした精神が根づいている。そのホスピタリティを提供するためには、ただ仕事をこなすだけでなく、個人の日々の生活の中で感性を刺激することが大切だという。自然に感動を体験することで、顧客には本質的な感動を提供でき、従業員満足度(ES)が上がれば顧客満足(CS)も上がる。ザ・リッツ・カールトンはホテル業界で初めて、アメリカの経営品質賞「マルコムボルドリッジ国家品質賞」を1992年、1999年に受賞。今後は、ホテル・旅行業界を含むサービス産業ではなく、ホスピタリティ産業として発展していくと述べた。


▽東京ディズニーリゾート舞浜ビルメンテナンス代表取締役/君塚健氏 今年で25周年を迎える東京ディズニーランドを含め、東京ディズニーリゾート全体では、これまでの入場者数が4億4000万人を越え、その中でもリピーターは93%を占める。君塚氏は「リピーターが再び訪れるためには、スタンダードを維持しつづけること」とし、「基本や本質が曲がってしまっては意味がない」という。スタンダードを維持しながら従業員(キャスト)が成長し、サービスを継続していくことが重要な要素になる。同リゾートの目的は「不特定多数の人に内的幸福を与えること」で、純粋な想像力から生まれる幸福感を感性と理性でとらえ、自然界に存在する無垢なものや人とのコミュニケーションのことを指す。同リゾートではキャストに対し、「サービスとは何かを教育するのではなく、キャスト自身が抱く幸福感を大切にしている」ため、その環境から来場者に対して感動のストーリーが生まれるサイクルが形成されている。


▽スターバックスコーヒージャパン東日本店舗営業本部南関東エリアマネージャー/巌真一宏氏 全世界1万5000店舗、日本では750店舗を展開している同社に訪れる顧客は、スターバックスを「体験」するために訪れるリピーターとなる場合が多い。スターバックスならではの魅力を感じ訪れる、というのは旅行にも通じる。このため、チェーン店であっても、店舗毎にオリジナリティを持った展開をめざすという。コーヒーをただ提供するのではなく、コミュニティを作ることで感動を与えることができるとし、コーヒーの生産者、コミュニティの顧客、パートナーである従業員というビジネスの資源を提供する人たちへ責任を果たすことでモチベーションが向上し、継続して発展していくという。また、昨年は京都の14店舗において「京都まちなか観光案内所」を設置、旅人との触れ合いの場を提供し、旅行業とも繋がるコミュニティとつくりだした。同社では今後も地域や人とのコミュニケーションを重視し、巌真氏は「旅行においても地域と触れ合って一緒に感動体験を作り出せるようなプランがあれば発展できるのではないか」と語った。


▽観光立国設立に向けてホスピタリティある商品作りを 旅行業界では、収益性の低迷、将来への不透明感がただよう中、観光立国をめざして観光庁が設立される「ツーリズム時代」が到来し、価格志向がある一方で感動体験を求める消費者も増えている。旅行を心から楽しいと感じ、感動することで旅行需要の喚起に繋がるのであれば、旅行業をサービス業の一つとして位置付けることができる。他のサービス業と競争し、旅行需要喚起を行うためには、消費者のニーズに付加価値を付け、企画力のあるサービスを超えた感動体験を提供していくことが必要となる。伊豆氏は「付加価値そのものがホスピタリティの価値そのものとしてとらえるべき」と語った。

2008年3月7日金曜日

ハイドン没後200年とエスターハージー家


昨日、駐日オーストリア大使のユッタ・シュテファン=バストル氏が着任して初めてお話しする機会を得た。


オーストリア政府観光局が主催したランチレセプションが大使館で行なわれた。

オーストリアの音楽の父とされるヨーゼフ・ハイドンが2009年に没後200年を迎えるとしてアイゼンシュタットや周辺地域のプレゼンテーションを実施した。


アイゼンシュタットの位置するブルゲンランド州は、ウィーンから車で1時間ほどの距離に位置し、ハイドンを40年間支援したことでも有名なハプスブルグ家に次ぐ名門エスターハージー家の歴史が色濃く影響している。


大使は同州について「古いものと新しいものが融合した文化が魅力、またその精神が日本人にも通じる」と、欧州以外では初となる日本でのプレゼンテーションについて語った。


今回エスターハージー家の個人財団も来日、同家が誇る文化遺産やワイン生産について、「日帰りツアーでも長期滞在でも楽しめる要素」として3つの名所と併せて日本人向けのプランとして紹介した。例えば、地下にワイン博物館のあるエスターハージー(アイゼンシュタット)宮殿や、宝物殿と欧州最大の武器コレクションが残るフォルヒテンシュタイン城、250年の歴史を持ちながら最新技術を誇るエスターハージーワイナリーなどを巡り、音楽祭やオペラ鑑賞など季節ごとのイベントを堪能するというもの。


同財団では、エスターハージー宮殿内のハンドンザールで公演するハイドンフェスティバルのチケット手配も行っている。昨年1年間のオーストリアへの日本人訪問者数は約29万人だが、ブルゲンランド州は観光素材がありつつもまだあまり知られていないという。

来年のハイドン没後200年をきっかけにウィーンからの日帰りツアーなどで送客を図り、今後もプロモーションを行っていくとした。


▽財団法人エスターハージーウェブサイト:http://www.esterhazy.at/

▽オーストリア政府観光局ウェブサイト:http://www.austria.info/

2008年3月6日木曜日

JAL 07年度国際線チャーター 年間900本超(転載)

売上計画比1割増、08年度も拡大/1割増収狙う

日本航空(JAL)の2007年度における国際線チャーター便(除く羽田―金 浦、虹橋線)が通年(2007年4月~3月)で、当初計画の800本を大幅に超える 910~930本、また売上は目標の100億円から1割程度上回る見通しとなった。

2008年度は、2007年>度を超える規模とする意向で、売上でも「前年比で10%程度」(同社国際営業部企>画課長補佐望月浩嗣氏)の増収を狙う。

韓国/香港の「双方向チャーター便」が増加> JALへの運航移管で台湾も検討>> 当初計画よりもチャーター便が大きく伸びた背景には、韓国や香港発のイン バウンド需要にも対応した「双方向チャーター便」の増加が挙げられる。望月 氏は「例えば韓国で、羽田―仁川間の深夜早朝チャーター便を利用した東京へ の週末短期滞>在商品に人気が集まった。現在でもその人気は衰えておらず、毎 週末チャーター便>を運航している。来年度も継続する予定だ」と答える。また 香港発についても、インバウンド需要に対応したチャーター便を2-3月の期間 中、香港―羽田間で毎週末運航するなど、便数が増加した。

 望月氏はこうした双方向チャーター便のメリットについて「"Back to Back"での運航により、席単価を抑えることができる。その分魅力的な商品造 成が可能となり、人気が出てきた」と指摘。同社では、韓国や香港発以外にも 2007年度は、シンガポール発のチャーター便も運航。今後は4月よりJALの運航 となる台湾への双方向>チャーター便も検討する。

望月氏は「例えば羽田―台北 間でチャーター便を設定することで、台湾人に人気の高い北海道など、羽田早 朝発の国内線と組み合わせた展>開も可能。需要を見ながら検討したい」と語 り、前向きな姿勢を示す。

08年度は下期と深夜発中近距離など強化ミクロネシア、ハワイは国内線乗継需要にも期待。一方、4月以降の2008年度については、「2007年度におけるチャーター便の 上期と下期の本数比は6対4。

2008年度は上期を前年度並とし、下期を少し増や したい」(望月氏)考え。また「機材計画如何」としながらも、長距離チャー ター便や「夜間に駐機する国内線機材を活用した深夜発の中近距離チャーター 便を強化する」意向だ。

このうち深夜発のチャーター便については「羽田に加え、24時間運用可能な 北九州なども活用したい」と説明。羽田発は、前述の韓国や香港などへの双方 向チャーター便に加え、4月から運航が可能となる台湾、さらにグアムやサイ パンなどのミクロネシア、ハワイへの日本発のレジャー需要に対応したチャー ター便運航も検討する。

リゾート路線へのチャーター便運航について、望月氏は「チャーター便なら では>の魅力を打ち出したい。高くても仕事を終えて羽田空港へアクセスできる 付加価値を打ち出すことで新規需要を拡大したい」と語る。

また国内線乗り継 ぎによる日本各地からの需要にも注目。「スルーチェックインや空港駐車場の 無料利用など、今>後地方での販売も拡大したい」と前向きな姿勢を示す。

他にも羽田からシェムリアップ(カンボジア)へのチャーター便も検討。こ ちらは昨年より地方発で運航がスタートしているが、羽田深夜発は現地空港での発着時>間帯の制限があり、現在実現には至っていない。

望月氏は「将来的に は条件をクリ>アして実現させたい」と語り、意欲を見せる。羽田チャーター便は「定期便への影響を考慮」羽田発直販は「新規需要のみ」にただし、羽田深夜発のチャーター便は「需要動向を見ながら増やしていく。

定期便への影響も考慮する」方針。望月氏は「無理なチャーター便の設定は安 売りにつながり、既存の定期便に影響を与える。結果的に定期便の撤退となれ ば、マーケットの縮小、ひいては業界の衰退が懸念される」と警告する。

そのため同社では成田発定期便のある香港やミクロネシア、ハワイなどへの チ>ャーター便は、原則週末や3連休、ゴールデンウイークなどの多客期のみの 設定と>し、毎日運航は避ける意向。

また、昨年羽田発の深夜早朝及び特定時間帯での国際線ITCチャーターにお いて、総座席数の50%を上限に航空会社による座席の直販が認められたことに 対して、望月氏は「定期便の需要に影響を与えない新規需要のみ検討したい」 と説明する。

望月氏は「例えば羽田―ホノルルなどは、成田の定期便に影響を与えるた め、旅行商品のみの販売とする」と強調。直販は「将来的には直行便で新規需 要となるパラオなど、やる価値はあるだろう」との認識を示すに留める。

長距離は中欧・イタリアへ、地方発も拡大> アラスカなど、商品内容変え「長期展開」一方、長距離チャーターについては、昨年好評を集めたクロアチアやチェ コ、ハンガリーなどの中欧チャーターを今年も運航。今年は新規乗り入れ地点 や「地方都>市からも設定する」(望月氏)ことで、マーケットの拡大を図る。

また地方都市を>中心とした欧州向けチャーター便は、昨年のスイスからイタリ アへシフト、ミラノとローマを発着するオープンジョータイプの便がメインと なる予定。望月氏は「団塊世代は、通常行けないエリアへ直行便でアクセスし たいという利便性を求めており、そのニーズと供給が合った形」と評価する。

また望月氏は「チャーター展開は来年も再来年も引き続き継続したい。クチ コミを広げることで利用を増やし、常に新しい企画を盛り込むことで需要を継 続させたい」と語り、長期展開を重視する姿勢を示す。

その具体例となるのはアラスカへのチャーター便。同社は2003年に運航を開 始。当初は成田―アンカレッジ間を結ぶ5泊7日の日程で設定。3年目には新た にフェアバンクスを目的地に加え、アラスカ横断商品に対応した。また4年目 には夏の運航時期をこれまでの6-8月から7-9月にずらし、9月でのオーロラ観測が可能となるなど、少>しづつ内容を変えている。

その結果「昨年はジャンボ 機1便で430名を集め、過去最>高の集客を記録した」と語る。 今年はさらに、初の試みとして、バンクーバー―アンカレッジ間のクルーズ を組み合わせた旅行商品が登場。今後は「再びアンカレッジの単純往復や関係各署の認可が下りれば、来年以降は座席数の50%を上限としたエアオン販売も 検討したい」と意欲を示す。

B767退役で、効率的なチャーター設定可能にチャーター拡大は「空港の24時間化」がカギ

また、望月氏は今後のチャーター展開について「今後はB767型機からB787型 機への機材交代が進むため、決してチャーター便の便数が減ることはない」と 説明する。同社では機材交代の際、新旧機材を重複させる期間を設けるため、 これを活用したチャーター便設定ができる。

特にB767型機の退役を活用するこ とで「ジャンボ>機と比べ、便数や供給面で、より効率の良いチャーター便設定 が可能となり、チャンスが広がるだろう」と見込む。さらに望月氏は、チャーター拡大へ向けた取り組みとして「空港の24時間化 がカギとなる」との認識を示す。

例えば同社では、韓国発のインバウンド需要 に対応し>たチャーター便として、昨年9月のピークシーズンに、24時間対応可 能な北九州発着の深夜早朝チャーター便を設定。同チャーター便を利用した九 州の温泉巡り商品が好評を集めた。望月氏は「当初は人気の高い北海道を計画 したが、空港のキャパシ>ティに限りがあり、北九州へシフトした」と背景を語 る。

望月氏は「札幌や仙台、福岡や広島など、100万人超規模の都市から深夜発 のチャーター便設定ができれば旅行需要を伸ばすことができる。深夜発でも直 行便であれば、利用価値は高いだろう。官民一体となって夜間での飛行が可能 となるよう改>善を求めていきたい」と語る。ちなみに現状では、上記空港はいずれも深夜時間帯の発着が不可能。仮に発 着が>可能となれば、新たな海外旅行需要創出のチャンスとなる潜在性があると 言えるだろう。

2008年3月5日水曜日

全日空、独自の運賃戦略を推進へ-TC2はキャリア普通運賃の利用を推奨(転載)

(出典 トラベルビジョン)
全日空(NH)は4日に開催されたインフィニ・トラベル・インフォメーションとパートナー航空会社によるビジネストリップセミナーで運賃政策に言及、TC2におけるフレックスフェアとインターラインの関係から、旅行会社に対してNHのキャリア普通運賃の利用を勧めた。

NHはTC2においてフレックスフェアと同条件、同じ価格のキャリア普通運賃を設定するミラーファイルを実施。TC2ではキャリア運賃を運賃戦略の中心とする方針だという。 NHの営業推進本部マーケティング企画部主任部員の福永悟郎氏は、この方針が4日現在の考え方であると前置きしつつ、キャリア普通運賃を推奨する理由として、フレックスフェアの「オプトアウト」の仕組みを説明。これは航空会社がフレックスフェアへの参加の意思決定を自由にできるもので、2週間前の申請で脱退も参画も可能というもの。

例えば、長期の業務渡航でフレックスフェアを利用した旅程の場合、乗継先の航空会社がオプトアウトして連絡運輸ができなくなる可能性もある。このため、全航空会社に切込みができる予定のNHキャリア普通運賃を、NHでは勧めていくという。

NHによると現在、オプトアウトする航空会社はないが、「今後は動きがあるかもしれない。他社との状況にあわせて方針が変わる可能性もある」として、新たな判断が出た場合は、迅速に発表する予定だ。 なお、NHは以前から国際線運賃の自由化を働きかけてきたとして、フレックスフェアや4月以降の下限撤廃を「多くの運賃を提供できる環境が整った」と歓迎。TC1とTC3についても、新たな運賃決定プロセスが導入されるという見方で、「全ての方面で新しい運賃が出揃うことを前提に、NHの新たな運賃戦略を設定する」としている。

2008年3月1日土曜日

日本初の企画新造船 バーバラ号チャーター


クロアチアという国は、ドヴロクニクという要塞都市で近年日本でも人気がでています。


この国はアドリア海に1220の島を擁しており、南北に伸びる美しい海岸線に沿って緑豊かな島々が連なっています。他で見ることのできない美しい光景ですが、残念ながら船からでないとその風景に出会うことはありません。港には中世の街並みが美しく保存されていて、この国の豊かさを実感します。


「バーバラ号との出会い」
アドリア海のクルーズは日本でも人気がありますが、クロアチアの美しい島々を観るためには小型の客船で巡る方法しかありません。


理想のクルーズ船を探しに、冬の間に船が集まる港町、スプリットとトロギールに滞在し、数十艘の船を視察しました。


しかしながら小型客船は家族経営のものが多く、船も多様ですが、キャビンの構造や各設備で私たちの旅に採用できる満足なレベルのものがありません。


途方に暮れていた帰国前日、幸運にも「Barbara(バーバラ)」という名前の帆船に出会いました。

冬でもチャーターされて航行していたこの船の帰港を待ち、キャプテンに連絡をして乗船させていただきました。この新造船は34人乗りのプライベート客船で、キャビンも清潔でゆとりがあり、ヨーロッパの人々に人気があることが頷けます。キャプテン Anteさんに彼の一番お薦めのクルーズコースを聞きだし、最良のシーズンをチャーターさせてもらうことになりました。


9月下旬に、ダルメシア南部の島々を巡るスプリットからドブロクニクまでのクルーズです。

<美しい海洋国家 クロアチアの島々を巡るクルーズ>として間もなく発表します。