2008年2月13日水曜日

「ターミナルも、滑走路と一体不可分」

鈴木航空局長、羽田・成田へ外資規制導入を強調  「ターミナルも、滑走路と一体不可分」

鈴木久泰航空局長は12日の専門紙との会見で、羽田空港の滑走路は国が保有 しており、仮にターミナルを運営する日本空港ビルデングに外資規制が導入さ れなくてもセキュリティーなどに問題は生じないのではないかなどの指摘がある中で、「ターミナルも、滑走路と一体不可分」(鈴木局長)とし、高度化し ている空港ビルに外資規制を導入していかなければ、万一にも空港が回らなく なることに懸念を>示した。

また、紛糾している空港整備法の改正については「政府内で調整中」とし て、見通しとして「いつ頃調整が完了するか、いまの段階ではわからない」と コメントした。

鈴木局長は「成田も羽田もかけがえのない財産」と述べており、外資規制導 入実>現に期待しているところだが、いまは政府内の調整を待つ姿勢だ。

一部閣僚を含めて与党内でも、成田空港会社や日本空港ビルデングなどとい った拠点空港への外資規制導入に反対する動きが見られ、結論が先送りされて いる。

発端となったのは、福田首相がダボス会議で外資による対内投資の積極 展開を呼び掛けたことにも起因しており、外資導入は拠点空港は別ものとして 外資規制導入を推進する側と、対内投資を積極的に行ってもらうことで日本の 経済を活性化すべき、と2極化の状態で議論が展開。ついには官房長官が中心 となって、政府内の調整を図る方向になっている。

この論議については自民党内でも意見が割れているが、私見としてはこんなことで日本の軸足が揺らいているような政治家は頼りないと感じてしまう。

日本は島国である。このことは日本人がもっと自覚しなければならない点だ。

ダボス会議での一時的なパフォーマンスのための対内投資の一貫に航空行政も「経済の活性化」の一環に位置付けるのはあまりに近視眼的だと思う。
当然外資規制をかけるべきだし、それは島国としての交通確保の要諦である。


また、羽田空港再拡張後の国内線発着枠の配分について鈴木局長は、学識者 やエアラインも含め、今年中に懇談会を立ち上げていく、との方針を示した。

今回の再拡張後の発着枠配分については、段階的に40.7万回に向けて発着枠が 増加していくかたちとなり、その段階的な増枠をどのようなかたちで踏んでい くか、更には管制の慣熟なども含めて検討していくことになる。
(上記抜粋転載)

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